早期胃癌に対する腹腔鏡下センチネルリンパ節生検

実施診療科 一般・消化器外科
承認年月日 平成26年1月1日
適応症 胃癌

主な内容

先進性

近年胃癌手術においては、手術侵襲を軽減した縮小手術が行われるようになったが、術中センチネルリンパ節検索と同リンパ節の術中転移診断を組み合わせることにより、リンパ節郭清範囲の適正化を図り、根治性を損なわない手術が可能になっている。

概要

clinical T1 ないし T2、NO胃癌症例に対して、術中センチネルリンパ節検索を行い、かつ胃癌治療ガイドラインに準拠し、1群+αないしβのリンパ節郭清を施行する。術中転移診断によりセンチネルリンパ節に転移のない症例はこれ以上の郭清を施行しないが、転移のある症例に対しては2群までのリンパ節郭清を施行する。
センチネルリンパ節の検索方法は、色素(Indocyanin green、Indigocarmine)とradioisotope(99m-Technetium labeled tin-colloid)による併用法で行い、いずれも内視鏡下に腫瘍原発巣直下に注入する。
radioisotopeの取り扱いは、日本核医学会のセンチネルリンパ節の核医学的検出法ガイドラインに準じて当院放射線科医管理下で行われている。センチネルリンパ節に集積したradioisotopeは、シンチグラフィーとポータブル・ガンマプローブを用いて画像描出、RI計量を行っている。同定されたセンチネルリンパ節は摘出された後、術中迅速病理診断で転移の有無を検索する。

効果

これら一連の手技は当院倫理委員会で承認され、1999年1月より施行されている。2006年までに378例の胃癌手術症例に対して、センチネルリンパ節検索、術中転移診断を行い、同定率96%、同定されたセンチネルリンパ節平均4.1個、センチネルリンパ節を指標としたリンパ節転移診断正診率99%との良好な結果を得ている。
この結果に基づき、現在リンパ節郭清範囲の適正化を図り、根治性を損なわない胃癌縮小手術が可能となっている。