FDGを用いたポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影による 不明熱の診断不明熱

実施診療科 リウマチ内科、放射線診断科
承認年月日 平成27年9月1日
適応症

原発不明熱(原発不明熱とは38度以上の高熱が2週間以上続き、種々の検査を実施しても原因が分からない状態のことです。)

主な内容

先進性

原発不明熱の場合には、原因を解明するために血液検査や画像診断など、様々な検査が施行されます。
画像診断ではX線検査(レントゲン写真)、超音波検査、CT、ガリウムシンチグラフィー(以下Gaシンチ)などが通常は実施されますが、それでも原因が判らない場合があります。これでは診断がつかないので治療も適切に行う事が出来ず、以前は大雑把に抗菌剤や抗炎症剤などを対症療法的に投与するしかありませんでした。
今回は従来の検査法に加えてFDG-PET/CT検査を先進医療として追加し、不明熱の原因の診断能向上を図ります。

概要

不明熱の検査では血液検査が重要ですが、これでは場所の特定が出来ません。場所を特定するには画像診断が不可欠であり、特に炎症病変を発見する検査法として現在はCTやGaシンチなどが実施されています。
Gaシンチは活動性の炎症細胞に集積した薬剤を画像化するので特異度に優れており、しかも全身を広く撮影できるメリットがあります。しかし一方では検出感度が低く、注射から検査に2,3日かかる(病院に2度来なくてはならない)という欠点もありした。
ところで、FDG-PET/CT検査は現在がんの診断法として既に保険収載されており、国内で広く実施されています。この検査で使用されるFDGという薬剤はがんだけでなく活動性炎症にも集積する事が知られています。
そこで今回はがんの検査で行われているこのFDG-PET/CT検査を、保険診療外検査 として原発不明熱の診断に応用するものです。

効果

通常の検査(血液検査やCT,Gaシンチ)で原因が判らない場合、あるいは確定が困難である場合には、原因不詳のまま治療を始めているのが現状です。しかし本法を追加することにより炎症の原因が判明すれば、より一層適した治 療を行う事が出来ます。