テモゾロミド用量強化療法

実施診療科 脳神経外科
承認年月日 平成29年1月1日
適応症

膠芽腫(初発時の初期治療後に再発又は増悪したものに限る。)

主な内容

先進性

初発膠芽腫に対する標準治療は、手術、及び術後の放射線療法とテモゾロミド(抗がん剤)内服の併用療法です。しかし、膠芽腫は浸潤性に発育し、手術によって完全に摘出することが難しいため、多くの患者さんで再発がみられます。標準治療後に再発した膠芽腫に対しては、ベバシズマブ(分子標的薬)療法が行われますが、残念ながら、しばしばさらなる再発が認められます。初回再発時、ベバシズマブ療法を行う前に、用量を強化した(量を増やした)テモゾロミド投与を行うことで、患者様の予後(病状についての見通し)が改善される可能性があります。テモゾロミドは、日本でも、<5日間投与、28日サイクル>という投与方法で、膠芽腫に対して薬事承認されていますが、用量を強化したテモゾロミド療法(<7日間投与、14日サイクル>)は承認されていません。

概要

初回再発あるいは増悪の膠芽腫の患者様に対して、ベバシズマブ療法(標準治療)と、用量を強化したテモゾロミド内服療法の再発後にベバシズマブ投与を行う逐次併用療法(試験治療:ベバシズマブ療法の前に、用量強化テモゾロミド療法を行う)を比較します。本臨床試験は、日本臨床腫瘍研究グループ(JGOG : http://www.jcog.jp/)が行う多施設共同臨床試験(JGOG1308C試験)であり、慶應義塾大学病院はその共同研究機関です。「ベバシズマブ療法」か「用量強化テモゾロミド療法+その後再発時のベバシズマブ療法」かの治療群の選択は「ランダム」に(五分五分の確率で)決まります。試験治療群に割り付けられた場合に、本先進医療の適用となります。

効果

膠芽腫は現在なお治療が困難な病気であり、さらなる治療法の開発が必要です。再発時に、ベバシズマブ療法の前に、用量強化テモゾロミド療法を行うことによって、従来よりも高い治療効果が得られることが期待されます。