がんゲノム医療キックオフミーティングの開催

2018年04月27日

慶應義塾大学病院は、2018年2月16日付けで、厚生労働省により、がんゲノム医療を牽引する高度な機能を有する医療機関として「がんゲノム医療中核拠点病院」に指定されました(指定期間:2018年4月1日~2020年3月31日)。

さらに、3月末には、共に「がんゲノム医療」を推進していくパートナーとして、全国の24医療機関が連携病院として認定され、全国最大規模のがんゲノム医療グループを率いることとなりました。4月19日に開催された「がんゲノムキックオフミーティング」は、認定後、初めて全ての連携病院が一同に会する場となり、合計で約 130名の関係者が集まりました。

キックオフミーティングにおいては、本事業を統括する腫瘍センターゲノム医療ユニット長の西原 広史特任教授より、「がんゲノム医療」に対する本学の基本方針及び今後の方向性についての説明が行われ、続いて、この4月より国立がん研究センターが実施している先進医療B「NCCオンコパネルによる遺伝子パネル検査」と、既に当院において導入済みの「PleSSIsion検査」(がん遺伝子 外来にて実施(自費診療))についての説明がなされました。

高石官均腫瘍センター長からは、遺伝子パネル検査実施後の治療体制についての説明が行われ、特に、保険外併用療養費制度の活用に関しては、本院を中心としたワーキンググループを立ち上げ、複数の先進医療を実施して、一人でも多くの患者さんに対する治療オプションを提示できるように努力する方針が示されました。

本院は、腫瘍センター及び臨床研究推進センターを中心として、24の連携病院との協力体制を拡充しながら、遺伝子パネル検査の実施と遺伝子異常に基づく個別化治療、すなわちプレシジョンメディシンの発展を推進します。また、先進医療や 医師主導治験、あるいは患者申出療養制度などの保険外併用療養費制度を活用することにより、日本全国どの地域においても、多くの患者さんにゲノム医療が受けられるように努力して参ります。