子宮内膜受容能検査1

実施診療科 産婦人科
承認年月日 2022年9月1日
適応症 不妊症(卵管性不妊、男性不妊、機能性不妊又は一般不妊治療が無効であるものであって、これまで反復して着床又は妊娠に至っていない患者に係るものに限る。)

主な内容

先進性

これまでの不妊治療で繰り返し着床・妊娠に至らないケースの一部では、着床させる時期のずれが着床不全の原因となることが報告されていますが、本検査では、次世代シークエンサーの技術を用いることで、子宮内膜組織に発現する遺伝子を網羅的に解析し、胚が子宮内膜に着床しやすい受容期かどうかを調べることが可能となります。

概要

吸引用子宮カテーテルを用いて、子宮内膜を採取します。
ホルモン補充周期において、エストロゲン投与により一定の厚さに子宮内膜を肥厚させ、その後、プロゲステロン投与開始後 6 日目(120 時間目)で子宮内膜採取を行います。
採取した子宮内膜を検体として次世代シークエンサーを用いて遺伝子解析し、内膜組織が受容期か非受容期かを評価することで、子宮内膜が着床を受容する期間に周期を同期させます。

効果

本検査結果に基づいて適切な時期に胚移植を行うことにより、着床率等が改善することが期待されます。