婦人科

「進行子宮頸癌を対象とした腫瘍浸潤リンパ球輸注療法(TIL療法)」の先進医療実施について

2021年07月14日

当院では、「子宮頸癌を対象とした腫瘍浸潤リンパ球療法(TIL療法)」を実施しております。この治療は慶應義塾特定認定再生医療等委員会により第3種再生医療として「適」と判定され、加えて、厚生労働省先進医療会議において先進医療として許可されたものです。
 進行・再発子宮頸癌は、極めて難治で、有効な薬剤は限られています。TIL療法は、患者さん本人のがん組織に含まれるリンパ球と呼ばれる免疫細胞を採取して体外で大量に培養し、患者さんに戻す養子免疫療法の一種です。TIL療法の注目すべき特徴は、期待される高い奏効率に加え、TIL療法でいったんがんが消滅した場合、その後の再発は少なく、完治する可能性もあると報告されていることです。慶應義塾大学では、このTILの培養技術を日本で唯一確立し、今回、最大14名の進行子宮頸癌を対象として、TIL療法を実施します。詳しくは添付ファイルをご覧ください。
なお、本試験の詳細は、jRCT(臨床研究実施計画・研究概要公開システム)で公開されています。計画番号はc031200283 です。臨床研究実施計画・研究概要公開システム (niph.go.jp)

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