腎臓・内分泌・代謝内科診療施設部門診療クラスター※初診時は、初診担当医のご予約をお取りください。※2025年8月時点の情報を掲載しておりますが、担当医が変更になる場合があります。29外来予約窓口TEL03-3353-1257【受付時間:月〜金 8:30〜19:00】※土曜日は17:00までの受付となります。甲状腺疾患原発性副甲状腺機能亢進症 高Ca血症の鑑別診断として重要な疾患であり、主に副甲状腺腫瘍が原因となります。軽症例から重症例まで病像は多彩で、また、副甲状腺腫瘍の検出に難渋する症例もしばしば見られます。当院では、高Ca血症の程度が軽症のものや腫瘍の検出が困難な症例も、病像を的確に評価し、患者背景も考慮した適切な治療方針を提案しています。また、本疾患は多発内分泌腫瘍症(MEN)の一分症として発見されることもありますので、副甲状腺に限らず、他の内分泌疾患のスクリーニングも並行して行います。膵内分泌腫瘍 CTやMRIなどの画像検査で、高い造影効果を呈することが特徴です。機能性腫瘍の代表的なものとしては、インスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマなどがあります。画像検査で偶発的に発見される非機能性もしばしば見られます。多発内分泌腫瘍症(MEN)を合併する場合には、膵内に多発することも多く、各腫瘍の機能性を正確に把握するためには、選択的動脈内Ca刺激下サンプリング検査(SACI)が必須です。当院では、SACIにより腫瘍の機能性を詳細に評価し、適切な治療を行います。甲状腺穿刺吸引細胞診 183 症例140 症例148 症例②クッシング症候群(CS) 本症は副腎からコルチゾールというホルモンが過剰に産生され、特徴的な体形の変化(満月様顔貌、中心性肥満、野牛肩など)や糖尿病、高血圧、骨粗鬆症、精神症状などの多彩な合併症が引き起こされる疾患です。当科では詳細な身体診察やホルモン検査、画像検査を通じて正確に病型を診断することが可能であり、脳外科や泌尿器科と迅速に連携しながら外科的治療を含む最適な治療を提供いたします。③褐色細胞腫とパラガングリオーマ 本症は副腎ないし副腎外臓器からカテコラミンというホルモンが過剰に産生され、高血圧、頭痛、発汗、動悸などの症状をきたす疾患です。外来と入院検査により速やかに本症例を確定診断し、また薬物治療によりホルモン過剰症状を改善させます。最終的には泌尿器科や外科と連携しながら腫瘍摘出術を施行し、術後も再発の徴候がないか定期的な外来検査でフォローアップします。また悪性転移例では腫瘍塞栓術やCVD療法を行っています。④副腎偶発腫瘍 人間ドックなどの画像検査で偶然に発見された副腎腫瘍を副腎偶発腫瘍といい、本邦では約4%の頻度で見つかると報告されています。副腎偶発腫瘍では1.悪性であるかどうか、2.ホルモン産生性であるか、の2点につき評価を行う必要があります。 当科では、外来や入院を通じて腫瘍の性質を明らかにし、1・2のいずれかに該当する場合には手術療法が必要か適切な判断を行い、他科と連携しながら最適な治療を提供いたします。高度肥満 糖尿病や高血圧、脂質異常症の根底には肥満症(体脂肪の過剰な蓄積)が存在しますが、有効な治療法に乏しいのが現状です。当院の糖尿病外来においては、ウゴービという肥満症治療薬の導入が可能となっており、さらに肥満症患者の生活習慣修正を積極的に支援するチーム医療を行っております。また行動修正を目指した認知行動療法などの心理的支援も取り入れ、減量をサポートしております。副腎疾患①原発性アルドステロン症(PA) 本症は副腎からアルドステロンという昇圧ホルモンが過剰に産生され高血圧をきたす疾患で、全高血圧患者の数%を占めます。当科は全国屈指の豊富な診療経験を誇り、ホルモン検査、副腎静脈サンプリング(AVS)、腹腔鏡下副腎摘出術、薬物治療などの包括的医療を提供しています。また当科では選択的AVSを原則全患者さんに導入しており、適応のある患者さんには患側副腎の全摘術に代わり部分切除術(正常副腎は温存)を提供しております。加えて、当院ではラジオ波焼灼術も行っております。ラジオ波焼灼術では背中から2本の電極を刺し、副腎腫瘍を挟んでラジオ波を流すことで焼灼します。ラジオ波焼灼術は特別な機器・技術を要するため施行可能な施設はまだ限られており、2024年3月時点で当院を含めた2施設のみとなっています。下垂体疾患 下垂体は脳の中にある小さな内分泌器官ですが、全身のホルモンを制御して、健康維持に大きな役割を果たします。下垂体腫瘍には先端巨大症、クッシング病、プロラクノーマなどの疾患があります。先端巨大症は成長ホルモンを過剰に作ることにより、手足や下顎など体の中心から離れた先端寄りの部分が大きくなるのが特徴的であり、顔貌が変化する疾患です。クッシング病は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を過剰に作ることにより、過剰に副腎皮質ホルモンが出され、肥満や筋力の低下をきたすことがあります。プロラクチノーマはプロラクチン(PRL)という、女性において乳汁分泌を促進するホルモンが過剰に産生される疾患です。月経異常・不妊の原因となることもあります。下垂体機能低下症では、成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺ホルモンの低下のため、倦怠感、抑うつ、月経異常をきたすことがあります。当科では最新鋭の画像検査やホルモン試験に基づき、患者さんの下垂体疾患に対する最適治療を提案いたします。下垂体手術を担当する“頭蓋底センター”の様々な診療科とも緊密に連携し、豊富な経験と高度な技術を生かしたチーム医療を皆様に届けます。①バセドウ病 特殊な抗体が原因で甲状腺ホルモンの分泌が亢進する病気と言われています。甲状腺ホルモンの合成を阻害する薬(抗甲状腺薬、無機ヨウ素)の内服や、アイソトープ治療、甲状腺摘出術で治療を行います。妊娠された患者さんについては産科・小児科と連携して治療を行います。バセドウ病眼症(眼球の突出や眼瞼の腫れ)についても眼科と連携して治療を行っています。②橋本病 甲状腺機能低下症になる方が多い病気です。潜在的な甲状腺機能の低下状態である潜在性甲状腺機能低下症と、心血管疾患や妊娠関連の合併症との関連が注目されています。特に不妊治療を行う患者さんについては、産婦人科と連携し、積極的に甲状腺ホルモン補充療法を行っています。③甲状腺腫瘍 近年人間ドックなどで偶然発見される甲状腺のしこり(甲状腺偶発腫瘍)が増えています。当院では予防医療センター、耳鼻咽喉科と連携し、必要な結節に対しては甲状腺穿刺吸引細胞診、手術等で適切に対応します。また定期的に放射線科、病理診断部、耳鼻咽喉科と合同カンファレンスを行い、甲状腺腫瘍診療のレベルアップに努めています。2021 年度 2022 年度 2023 年度 2024 年度168 症例休診日:日曜日 / 第1・3土曜日 / 国民の祝日・休日 / 年末年始(12月30日〜1月4日)※詳細は裏表紙をご確認ください。
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