慶應義塾大学病院診療案内2025
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呼吸器外科診療施設部門診療クラスター※初診時は、初診担当医のご予約をお取りください。※2025年8月時点の情報を掲載しておりますが、担当医が変更になる場合があります。45外来予約窓口TEL03-3353-1257【受付時間:月〜金 8:30〜19:00】※土曜日は17:00までの受付となります。漏斗胸 縦隔腫瘍 気胸、血胸 膿胸  当科では椎体合併切除、人工心肺を併用した手術、進行肺癌に対する化学療法後・放射線治療後の救済手術など、高難度の肺癌手術を数多く手がけています。他院で手術不能と判断された患者さんにつきましても、一度セカンドオピニオンでご紹介いただければと思います。 当院は全国に11施設ある「がんゲノム医療中核拠点病院」のひとつであり、肺がんの切除検体を用いた遺伝子パネル検査を臨床研究(無料)もしくは自費診療で行っています(対象にならない手術患者さんもいらっしゃいます)。 当科では、漏斗胸に関する悩みにお答えするために『漏斗胸外来』(火曜、担当:政井、鈴木嵩弘)を開設し、小児のお子様はもちろん、成人の患者さんに対しても外科治療を積極的に行っています。現在、成人の患者さんに対する漏斗胸手術件数は、都内1位となっています。また、納得して治療を選択していただけるよう、患者さんやご家族にわかりやすい説明を心がけています。さらに、総合病院の特徴を生かして形成外科や小児外科と連携して、最適な治療を行っています。漏斗胸に関してお悩みの方は、ぜひ当院漏斗胸外来にお越し下さい。 縦隔腫瘍は比較的まれな腫瘍ですが、胸腺腫、胸腺がん、リンパ腫、胚細胞性腫瘍、神経原性腫瘍、のう胞、縦隔甲状腺腫など種類は多彩です。多くの場合、診断・治療を兼ねた手術が推奨されますが、正確な診断の後、抗がん剤治療や放射線治療を行うもの(リンパ腫、悪性胚細胞性腫瘍など)もあります。手術の方法も、胸腔鏡を用いた低侵襲手術が可能なもの(小型で限局性の縦隔腫瘍)、整形外科や心臓血管外科など他科と共同で行う拡大手術が必要なもの(脊柱管内に進展した神経原生腫瘍など)など様々です。 当科は伝統的に多くの縦隔腫瘍の患者さんを治療しておりあらゆる縦隔腫瘍に対応可能な豊富な経験があります。大学病院ならではのチーム力をフル活用して、すべての縦隔腫瘍の患者さんに最善の治療を行います。 気胸とは『本来空気が存在するはずのない胸腔内になんらかの原因で空気が入った状態、もしくは空気が存在し、そのために肺が虚脱した状態』と定義されます。咳嗽・胸痛・呼吸苦などの症状を生じ、様々な原因により発症することから、病態に応じた適切な治療が必要となります。保存的治療(安静やドレナージのみ)を行った場合の再発率は30-50%、手術を行った場合の再発率は10%以下と、手術施行による再発率の抑制が報告されています。また、胸腔内に出血を伴う血気胸を生じた場合は緊急手術を要すことから、患者さんの状態や社会背景を踏まえて手術可能かの判断や手術を行うタイミングを考えることも重要です。当科では、2016年10月より『気胸ホットライン』を開設し、気胸・血胸・膿胸に関する医療機関・患者さんからの電話連絡に対して、24時間365日体制で呼吸器外科医が直接対応し、必要があれば迅速に治療を行う体制をとっております。 膿胸とは『胸腔内に感染を伴う胸水が貯留した状態』と定義されます。肺炎や肺腫瘍などの呼吸器疾患に続発して発症することが多いです。発熱・咳嗽・呼吸機能障害などの症状を生じ、肺からの空気漏れを伴うか否かにより、無瘻性と有瘻性に分類されます。保存的治療(抗生物質投与やドレナージのみ)で治療効果が不十分な場合は、膿を体外に排泄させるため、手術を行うことがあります。膿胸は慢性化すると治療に難渋することから、早期の段階で治療を行い、治癒を目指すことが重要です。写真左)椎体浸潤肺がん写真右)人工心肺を用いて切除した肺動脈肉腫右自然気胸の胸部CT膿胸術前ナス法膿胸術後手術前手術後休診日:日曜日 / 第1・3土曜日 / 国民の祝日・休日 / 年末年始(12月30日〜1月4日)※詳細は裏表紙をご確認ください。

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