病院長の挨拶

病院長 北川 雄光

2017年、慶應義塾大学医学部は開設100年を迎え、新たな100年に向けて歩み出しました。医学科(後の医学部)開設から3年後の1920年に開院した大学病院は、2020年に開院100年を迎えます。2018年5月には、新病院棟1号館が本格稼働いたしました。新しい病院棟には、診療科の垣根を超えたクラスター診療が実施できる病棟および外来の配置、全国でも数少ない25を超える手術室の設置、救急センターから集中治療センターや手術・血管造影センター、産科病棟への直通エレベーターによる緊急搬送ルートの確保など、患者さんに安心・安全で最適な医療が提供できるよう様々な工夫がなされております。今後も、エントランス棟の新築や駐車場整備工事を行い、生まれ変わった新しい慶應義塾大学病院が完成する予定です。我々医療者にとって、最高の環境で患者さんに最適な医療を提供できることは何よりの喜びです。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの舞台となる新しい国立競技場、そして神宮外苑の森、絵画館、神宮球場、新宿御苑など緑豊かな都心に位置し、交通の便にも恵まれた環境で慶應義塾大学病院は皆様に最高の医療を提供して参ります。

2万坪を超える広大な信濃町キャンパス内にある大学病院は、31の診療科と30の診療施設部門等に、研修医を含めると約900名の臨床系医師が各専門分野に配属され、一日平均の外来患者数は約3,000人、一日の入院患者数も約800人を数えます。さらに、年間16,000人以上の救急患者を受け入れ、手術件数も年間14,000件に及んでいます。また、特定機能病院として先進的な医療を提供するとともに、全国100の関連病院等との人事交流や医療連携を通して地域医療にも貢献しています。
2016年には臨床研究中核病院に、2018年にはがんゲノム医療中核拠点病院に認定され、全国でそれぞれ12病院、11病院に増えた現在でも私立大学病院として唯一の存在となっています。臨床研究中核病院、がんゲノム医療中核拠点病院として患者さんの安全を第一としながら、世界の医療の発展に貢献する責務を負い、新しい医療技術、医薬品、医療機器の開発ならびにがん医療おいて先導的な役割を果たすべく努めて参ります。

慶應義塾大学病院は、開院以来、慶應義塾創立者 福澤諭吉の「独立自尊」、「実学」の精神にもとづき、初代医学部長・病院長 北里柴三郎が医学部開設時に説いた「基礎・臨床一体型の医学・医療の実現」「学力は融合して一家族の如く、全員挙(こぞ)って努力する」ことを実践して参りました。信濃町キャンパスを舞台に医学部、看護医療学部、薬学部の教職員が一丸となって未来の医学を切り拓き、新しい最良な医療を皆様に提供して参ります。

慶應義塾大学病院
病院長 北川 雄光


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