漢方医学センター

概要

様々な疾患に対して、西洋医学ではカバーできない症状や疾患に対して、漢方医学(我が国の伝統医学)の理論に基づいた治療を行います。
種々の疾患を対象としていますが、疾患の種類や程度によっては、現代医学的な治療をお勧めする場合や、 現代医学的な治療を併用する場合があります。
各種健康保険の範囲内で、外来で治療を行いますが、必要に応じて他科に入院されている患者さんに対して漢方的なアドバイスを行うことも有ります。

特色・方針・目標

平成5年、慶應義塾大学病院に「現代医学のなかで漢方治療をより良く生かす」を理念として漢方クリニック(現 漢方医学センター診療部)が開設されました。現在では患者数も増え、最先端の医療と身体全体にやさしい漢方治療とを同時に受けられる数少ない施設としての地位を確立しています。
そこでは西洋医学に加え漢方を専門に研修した医師より、脈診・舌診・腹診など漢方医学の伝統的な診療方法に基づいて、個々の患者さんに最も適した伝統的な漢方薬による治療を行っております。
服用の簡便なエキス剤が主ですが、伝統的な煎じ薬を出すこともあります。いずれも保険が適用となりますので、経済的負担が少なく専門家の診療が受けられます。

次のような症状を扱っております

・胃腸障害(腹痛、下痢、便秘)、慢性肝炎
・アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、蕁麻疹など)
・不妊症、習慣性流産などの産科疾患
・月経不順、月経痛、冷え症などの婦人科疾患
・心身症、自律神経障害、神経症など
・高齢者の老化にともなう種々の症状(前立腺肥大、しびれ、膝痛など
・高血圧、糖尿病など生活習慣病
・風邪をひきやすい、おなかを痛がるなどの虚弱児童
・癌や膠原病などに伴うさまざまな体の不調や体力低下

検査内容のご案内

  • 診療は、伝統的な漢方医学の手法に則って行われます。まずは舌を見ます。舌からは血液の流れや余計な水分の貯留などが分かります。次に脈を見ます。脈はその時の体の状態をよく表します。そして漢方の一番大切な診察はおなかです。この診察方法は日本独特のものです。これらの診察から患者さんに最も合った漢方薬を決めます。しかし私たちは西洋医学的にもきちんと診断を下す必要があります。血液・尿検査、レントゲン検査、CT・MRI検査、超音波検査などは必要に応じて行います。また、漢方薬を服用していても思わぬ副作用の起こることがあります

特殊診療施設のご案内

  • 漢方アトピー外来:水曜午後に漢方アトピー外来を行っております。本外来はアトピー性皮膚炎を中心に皮膚疾患に悩まれている方に漢方を主とした治療を行います。
  • 受診方法:初診は午前中の漢方外来を受診して下さい。

主な実績

名称 件数 備考
初診患者 480人 2013年度
再診患者 12853人 2013年度

ご挨拶

漢方医学では、鼻や皮膚の病気であっても、病気になっている部分だけを診るということはなく、体質や個人差を重要視して、身体全体を総合的に診て診断(証をとるといいます)が行われます。医師は患者さんの様子を観察し、質問したりしながら、その人の抵抗力・体力等も診て「虚」「実」「寒」「熱」等の漢方医学的な診断を行い証を決めて行きます。
証が決まると使用される方剤が決まり治療が行われます。その際用いられるのが漢方製剤です。漢方製剤は天然の生薬を使用しています。一つの方剤は数種類の生薬で構成されているので、多くの成分を含んでいます。そのため様々な効果が期待でき、ひとつの方剤で色々な病状に対応できるケースが多いという利点があります。
また、乳児から高齢者まで老若男女を問わず上記に挙げたような様々な疾患で受診されています。よく『この病気は漢方がいいのでしょうか?現代薬がいいのでしょうか? この病気に漢方は効くのでしょうか?』という質問を受けます。どんな病気に対しても漢方は適応になる、と言っても過言ではありません。
漢方医学の特徴は患者さんの病気に対して漢方薬が処方されるのではなく、患者さん個人の体に対して漢方薬が処方される点にあります。ですから同じ症状でも患者さんにより薬が異なりますし、違う病気でも同じ薬になることもあります。どんな細かい症状も漢方薬を決める手がかりになりますから遠慮せずに医師にお伝え下さい。

医師紹介

氏名 写真 職位 専門領域 認定資格等
渡辺 賢治 渡辺 賢治 兼担教授 漢方全般 日本東洋医学会評議員・指導医・専門医,日本内科学会専門医,アメリカ内科学会上級会員
小川 由英 小川 由英 非常勤講師 漢方全般,泌尿器科 日本東洋医学会認定医・専門医・指導医
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本腎臓学会専門医・指導医
日本移植学会認定医
日本臨床腎移植学会認定医
日本性機能学会専門医
日本医師会認定産業医
米国医師免許証(バージニア州)
福澤 素子 福澤 素子 非常勤講師 漢方全般,内科(内分泌代謝疾患,甲状腺疾患) 日本東洋医学会漢方専門医・指導医・理事,日本内科学会認定内科医,日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医,日本甲状腺学会専門医
吉田 祐文 吉田 祐文 非常勤医師 漢方全般,整形外科 日本整形外科学会専門医
渡邉 賀子 渡邉 賀子 非常勤講師 漢方全般 日本東洋医学会専門医・指導医
沢井 かおり 沢井 かおり 非常勤講師 漢方全般,産婦人科(不育症,遺伝カウンセリング) 日本東洋医学会漢方専門医,日本産科婦人科学会産婦人科専門医,臨床遺伝専門医
荒浪 暁彦 荒浪 暁彦 非常勤講師 漢方全般,皮膚科 日本皮膚科学会専門医
前嶋 啓孝 前嶋 啓孝 非常勤講師 漢方全般,皮膚科 日本東洋医学会専門医,日本皮膚科学会専門医
堀場 裕子 堀場 裕子 助教 漢方全般,産婦人科 日本産科婦人科学会専門医
日本東洋医学会専門医
徳永 秀明 徳永 秀明 非常勤講師 漢方全般,内科,神経内科 日本内科学会認定医
日本神経学会専門医
日本東洋医学会漢方専門医
日本医師会認定産業医
山本 智史 山本 智史 特任教員 漢方全般,内科 日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
坪井 貴嗣 坪井 貴嗣 特任教員 精神・神経科,漢方医学 精神保健指定医,日本精神神経学会専門医・指導医,日本禁煙学会認定指導医,日本医師会認定産業医
有田 龍太郎 有田 龍太郎 助教 漢方全般,内科 日本内科学会認定内科医
小池 宙 小池 宙 特任教員 漢方全般,内科,家庭医療,総合診療 日本内科学会認定内科医
吉野 鉄大 吉野 鉄大 助教 漢方全般,内科 日本内科学会認定内科医
日本東洋医学会認定医
大岸 美和子 大岸 美和子 助教 漢方全般,内科 日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
濱口 卓也 濱口 卓也 助教 漢方全般・内科 日本内科学会認定内科医

外来診療表担当表

連絡先

より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。

受診について

  • 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
  • ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。