精神・神経科

概要

精神・神経科では、統合失調症、うつ病、不安障害、認知症、脳器質疾患、てんかんをはじめとした精神・神経疾患の診断、治療を行っています。

特色・方針・目標

 私たち精神・神経科は脳とこころの問題を扱います。どのような経緯で心身の不調を生じるに至ったかを、脳とこころ、からだ、 環境などの視点から 統合的に理解していきます。
 当科では、日本でももっとも長い歴史を誇り、精神症候学の伝統を重んじる一方で、さまざまな先進的な診断技術・高度精神医療を推進し、薬物療法・精神療法に加え、環境調整や社会的資源の積極的な活用を図っています。治療にあたっては、臨床各科とのリエゾン、コンサルテーション、患者さんが生活している地域、さらには専門施設との連携を行っています。

対象疾患は次のようになっております

次のような症状を扱っております

・気分が沈み、悲観的に考える
・無気力で、何をしても面白くない
・集中力がない
・物忘れが目立つ
・イライラして怒りっぽい
・漠然とした不安がいつも続いている
・不安で外出が怖く、乗り物に乗れない
・不安のあまりパニックになる
・戸締まりや火の始末を何度も確認せずにいられない
・汚れやウィルス・細菌などがひどく気になる
・物音や周囲の出来事にひどく過敏になる
・体は不調だが、病院の検査では異常がない
・拒食,過食
・不眠
・学校や職場にうまく馴染めない

検査内容のご案内

  • 一般血液検査
  • 脳波
  • 心理検査
  • 神経心理検査
  • CT
  • MRI

主な実績

2013年の慶應義塾大学病院精神・神経科の外来初診件数、再診件数は、年間でそれぞれ、1,429件と39,055件でした。初診時の診断としては、不安障害や適応障害などの神経症圏が29%と最も多く、続いてうつ病や双極性障害といった気分障害圏が22%、認知症やせん妄といった症状性を含む器質性精神障害が17%を占めていました。入院件数は年間300件でした。また当院では、難治性のうつ病などに対して実施される修正型電気けいれん療法にも力を入れており、昨年は585件実施されました。

名称 件数 備考
外来初診件数 1,429件 2013年
外来再診件数 39,055件 2013年
入院件数 300件 2013年
修正型電気けいれん療法 585件 2013年

ご挨拶

現代は「脳とこころの時代」と言われています。精神神経疾患はからだの病気とともに5大疾患に挙げられ、その治療と対応はますます重要性を増してきています。当科は初代の下田光造教授以来、日本でももっとも長い歴史を誇り、精神症候学の伝統を重んじる教室です。その一方で、MRI・PET・SPECT・光トポグラフィ等の画像診断をはじめ、さまざまな先進的な高度精神医療を推進してきています。児童・思春期から超高齢者までのあらゆるライフサイクルのすべての脳とこころの問題に対応しています。
 すべての身体科とのリエゾンコンサルテーションはもとより、関連するストレス研究センター、メモリークリニック、緩和ケアセンター、漢方クリニックなどの院内諸部門、さらには日本最大の同窓会所属診療機関などと連携して、患者さんとご家族にとって最適、最高の治療を目指しています。

医師紹介

氏名 写真 職位 専門領域 認定資格等
三村 將 三村 將 教授 老年精神医学、神経心理学。特に認知症、もの忘れ、老年期うつ病、高次脳機能障害、頭部外傷後遺症などを専門としている。 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医
日本神経学会認定医
村松 太郎 村松 太郎 准教授 精神神経科(成人) 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
白波瀬 丈一郎 白波瀬 丈一郎 特任准教授 精神科一般 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医
田渕 肇 田渕 肇 講師 精神神経科臨床一般 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医
日本認知症学会専門医
前田 貴記 前田 貴記 講師 精神医学 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
内田 裕之 内田 裕之 講師 精神神経科、統合失調症、精神科薬物療法 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本臨床精神神経薬理学会専門医・指導医
藤澤 大介 藤澤 大介 講師 気分障害、不安障害 日本精神神経学会精神科専門医
日本老年精神医学会専門医
中川 敦夫 中川 敦夫 特任講師  (クリニカルリサーチセンター) 臨床精神医学、うつ病全般の診療 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
佐渡 充洋 佐渡 充洋 講師 気分障害、不安障害 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
岸本 泰士郎 岸本 泰士郎 講師 精神科一般、精神科薬物療法 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
嶋田 博之 嶋田 博之 助教 精神科(成人および思春期青年期)、精神力動的精神医学、集団精神療法 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本集団精神療法学会認定グループ・サイコセラピスト
宗 未来 宗 未来 助教 気分障害、不安障害、摂食障害 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医
山縣 文 山縣 文 助教 精神神経科臨床一般、認知症  精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医
新村 秀人 新村 秀人 助教 精神科臨床一般、統合失調症、うつ病、不安障害 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本森田療法学会森田療法認定医
平野 仁一 平野 仁一 助教 精神医学一般 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医 
二宮 朗 二宮 朗 助教 精神科一般 精神保健指定医
櫻井 準 櫻井 準 助教 精神科一般 日本精神神経学会精神科専門医
内田 貴仁 内田 貴仁 助教 精神科一般 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医
中島 振一郎 中島 振一郎 特任講師 精神科一般、統合失調症、老年期、気分障害、精神科薬物療法、脳神経画像 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医

外来診療表担当表

専門外来(特殊外来)のご案内

【うつイメージング外来】
(対象:うつ病、双極性障害、認知症)
うつ状態にはうつ病だけではなく、双極性障害のうつ期や、認知症の初期のうつ状態もあります。うつ病として抗うつ薬治療しているがなかなか改善されない方や、認知症とうつ病の合併があるのではと疑われる方の治療に関して相談する外来です。MRI画像も鑑別判断に活用しています。産後や更年期にうつ状態になられた方、腰痛・耳鳴り・慢性の頭痛等・身体疾患がきっかけで不眠やうつ状態が改善されない方も対象としています。
<受診の方法>
受診希望の方は、病院の初診予約センターよりご予約ください。
(紹介状持参が望ましいですが、無しでもかまいません)
(通常の初診を受診いただき、そこでの担当医経由での紹介で受診いただき、評価の上、再度元の担当医に戻ることもあります)
<担当医師>
仁井田 りち

【高次脳機能障害外来】
頭部外傷、免疫疾患、遺伝疾患などの身体疾患によって、高次脳機能障害や精神症状が引き起こされることがあります。当外来では、こうした身体疾患によって引き起こされる精神症状を中心に診療を行っています。頭部外傷では、交通外傷、スポーツによる脳震盪、反復性外傷による慢性外傷性脳症を中心に診療しております。また、22q11.2欠失症候群、炎症性腸疾患なども診療対象としております。高次脳機能検査や、放射線医学総合研究所と連携してPET検査を行っております。
<受診の方法>
当外来は専門外来となりますので、直接初診を受けておりません。受診希望の方は、まずは通常の初診を受診して頂き、そこで担当医の先生に予約をして頂く形になります。
<担当医師>
高畑 圭輔

【睡眠外来】
睡眠外来は、次のような病態の患者さんを対象としています。
①不眠症:症状は、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害で、睡眠計を使って診断・指導・治療を行っている。
②過眠症:代表的な疾患はナルコレプシーで、発作的な居眠り、笑ったり驚いたりしたときの脱力、寝入った直後のありありとした夢、金縛りが特徴的。その他、睡眠不足や他の睡眠障害による眠気の場合もある。
③睡眠時無呼吸症候群:いびきと無呼吸が特徴で昼間眠くなる。
④概日リズム睡眠障害:睡眠の質や長さには問題はなく、入眠・覚醒時刻のみがずれてしまう病気。
⑤ムズムズ脚症候群:じっとしていると脚がムズムズしてくる病気。
⑥周期性四肢運動障害:睡眠中に足がぴくぴく動く病気。
⑦レム睡眠行動障害:寝言や夢遊病。
<受診の方法>
当該外来を直接初診受診可(初診予約センターで予約可、紹介状は不要です)
<担当医師>
遠藤 拓郎

【認知リハビリテーション外来】
高次脳機能障害の診断を受けており、現在精神状態は比較的安定しているが、家庭生活・就労などにもうひとつ結びつかない症例などに、必要な神経心理検査を行いながら生活指導や事業所のサポート者とのコーディネートをします。自宅でできうる認知リハビリテーションについても、患者さん、家族と一緒に考えて施行していきたいと思います。
(軽度健忘症・遂行機能障害・軽度失語症者 等が対象です)
<受診の方法>
初診は、通常通り受けていただきます。できましたら紹介状をお願いします。
通常の初診を受診いただいた後、適切と認められた場合に当外来に予約いたします。
<担当医師>
穴水 幸子

連絡先

より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。

受診について

  • 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
  • ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。