産科

概要

産婦人科は、月経発来から妊娠・出産そして老年期の諸疾患にいたるまで、「女性のライフサイクル」におけるあらゆるイベントにかかわり、その健康に奉仕する診療科です。当院では、妊娠・出産や不妊症など妊娠に関連した診療を主に「産科」で、婦人科腫瘍や更年期医学などを主に「婦人科」で扱っています。
診療につきましては、産婦人科学教室のホームページもご覧下さい。
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/03clinical/index.html

特色・方針・目標

私たち産科では、妊娠してから分娩に至るまでの方はもとより、妊娠をこれからお考えになる方まで対象として診療しております。つまり、月経異常、不妊症、着床前診断、不育症、出生前診断、分娩、そして妊娠を考えている方に対する子宮内膜症や子宮筋腫等の治療まで、幅広い分野をカバーしております。各分野の専門医が「妊娠」というキーワードを元に産科を構成しているのが特徴です。

対象疾患は次のようになっております

次のような症状を扱っております

検査内容のご案内

主な実績

生殖分野では人工授精(約1000件/年)、体外受精・胚移植(約600件/年)、内視鏡手術(約150件/年)を中心に不妊症診療を行っております。周産期分野では、ハイリスク妊娠分娩管理(約500件/年)以外に、NIPTや羊水検査、超音波検査による出生前診断に積極的に取り組んでおります。
詳しくは、産婦人科学教室のホームページをご覧下さい。
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/02introduction/statistics.html

ご挨拶

皆さんこんにちは。2014年6月より産科診療部長を務めております田中守です。慶應義塾大学病院産科では、お子さんを無事妊娠して、出産し、育てていくことをサポートしていくために、数多くの先進的な医療にも取り組み、皆様方から高い評価を得て参りました。お子さんが欲しいというカップルの方、お母様やおなかの中のお子様が何らかのご病気をお持ちの方に対して、それぞれのご家族に寄り添った形で最新の医療技術、知識に基づいた最良の治療が選択出来るように、医師、看護師、助産師、パラメディカルスタッフ一同、国際的にも高い水準の医療を提供してゆきたいと思っております。特に周産期医学の分野では、 “Fetus as a Patient”として、胎児中心の新しい診断、治療を進めて行きたいと考えています。何かお困りの際には気軽に御相談下さい。

医師紹介

氏名 写真 職位 専門領域 認定資格等
田中 守 田中 守 教授・診療部長 周産期・臨床遺伝学・生殖医学・生殖内分泌・発生生物学 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本超音波医学会認定 超音波専門医/指導医・
日本周産期・新生児学会 暫定指導医・
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・
東京都医師会母体保護法指定医師
末岡 浩 末岡 浩 准教授・診療副部長 生殖医学・臨床遺伝学・内視鏡手術 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医/指導医・
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/指導医・
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医(産科婦人科)・
日本産科婦人科内視鏡学会認定 技術認定医・
東京都医師会母体保護法指定医師
丸山 哲夫 丸山 哲夫 准教授 生殖医学・不育症・周産期・内視鏡手術・生殖内分泌・臨床遺伝学 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医・指導医
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医
日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
宮越 敬 宮越 敬 専任講師 周産期 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本超音波医学会認定 超音波専門医・
日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児)・
浜谷 敏生 浜谷 敏生 専任講師 生殖医学 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医/指導医
日本医師会認定 産業医
内田 浩 内田 浩 専任講師 生殖医学・生殖内分泌 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
佐藤 健二 佐藤 健二 助教・外来担当医長 生殖医学・臨床遺伝学・内視鏡手術 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・
日本産科婦人科内視鏡学会認定 技術認定医
中林 章 中林 章 助教・保険担当医長 生殖医学・臨床遺伝学・内視鏡手術 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・
日本産科婦人科内視鏡学会認定 技術認定医・
升田 博隆 升田 博隆 専任講師 生殖医学・内視鏡手術・生殖内分泌 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
松本 直 松本 直 専任講師・病棟担当医長 周産期・臨床遺伝 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本超音波医学会認定 超音波専門医
日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医
東京都医師会母体保護法指定医師
落合 大吾 落合 大吾 助教 周産期・臨床遺伝学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
佐藤 卓 佐藤 卓 助教 生殖医学・臨床遺伝学 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
内田 明花 内田 明花 助教 生殖医学・生殖内分泌・周産期・臨床遺伝学 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・
日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医

外来診療表担当表

受診の流れ

「妊娠していらっしゃる方」は周産期初診を、「これから妊娠をお考えの方」は生殖初診を窓口に拝見いたします。初診後は、症状や病状に応じて適切な外来をご案内いたします。詳しくは産婦人科学教室のホームページでもご覧下さい。
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/03clinical/index.html

当院の分娩について

当施設は地域周産期母子医療センターに認定されており、合併症を持つ妊婦さんや先天性の構造異常を持つお子さんに対して、各専門分野のエキスパートによる周産期管理を行なうとともに、合併症のない妊婦さんの出産も積極的に受け入れ、全ての妊婦さんに安心してご出産いただける環境を整えております。また、産科病棟専用のお食事や無痛・和痛分娩など様々なオプションを用意し、皆様にご満足いただける分娩環境を目指しております。

胎児外来について

当院では「胎児外来」を設置し、 “Fetus as a Patient”の概念のもと、経験豊富な超音波専門医および周産期専門医を中心に精度の高い胎児診療を行っております。特に、超音波検査でお子さんに先天性疾患が疑われる場合には、各疾患の専門医が出産前に治療概要などをご説明し、安心して出産に臨んでいただけるように努めております。

母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(NIPT)について

慶應義塾大学病院は「NIPTを実施する施設」として認定・登録されており、臨床研究として本検査を実施しています。NIPTは母体の血液中にごく僅かに循環している胎児のDNA断片を母体由来のDNA 断片とともに次世代シークエンサーという遺伝子分析装置で網羅的に解析する精度の高い方法です。対象となる染色体異常はダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーの3種類です。 検査をご希望される場合は、以下のファイルをご参照ください。

(1)ご説明資料
(2)診療情報提供書(紹介状)

羊水検査・絨毛検査

わが国におけるパイオニアとして、確定診断を行う出生前診断として実施しています。なるべく安全・確実な検査を心がけています。診断後にも染色体のG-バンド法で代表される染色体分析の他, 蛍光色素標識のDNAプローブを用いるFISH法による迅速診断・マイクロアレイ法を用いる詳細な分析・病気の遺伝子保因者に対する遺伝子検査など, あらゆる疾患に対応しています。
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000379.html

体外受精について

体外受精とは、未受精卵を体外に取り出し、精子と媒精して受精させ、培養する技術です。自然周期では、ひとつの卵胞(首席卵胞)が選ばれ成熟卵胞となり、そして排卵します。しかし、体外受精周期では、できるだけ多数の成熟卵胞を得て、それらから多数の卵子を得ることが重要となります。そこで、Gn-RHアナログ製剤やGn-RHアンタゴニスト製剤などを用いて本来のホルモン動態を抑制しながら、排卵誘発剤(クロミフェン、レトロゾール、FSH/hMG注射など)を投与することにより、複数の成熟卵胞を発育させる方法が取られます。詳細はこちら
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/03clinical/obstetrics/reproduction/IVF.html

着床前遺伝子診断 (preimplantation genetic diagnosis:PGD)について

慶應義塾大学病院は、 わが国における着床前遺伝子診断(PGD)のパイオニアとして、 その臨床研究を実施しています。 PGDは、 体外受精の過程で発生した胚の遺伝子診断を行い、 健康な子どもの妊娠を目指す方法です。
当院は、 これまでにわが国の重い遺伝病に対するPGDのほぼ全ての事例を担って来ました。遺伝カウンセリング・体外受精・遺伝子診断を全て自施設内で行っており、 高度な専門知識・豊富な経験に基づく遺伝カウンセリングと最先端の技術を提供するように努めています。
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/pgd.html

卵管鏡下卵管形成術(FT)について

卵管閉鎖や狭窄などの通過障害に対して、従来の開腹手術などに代わり、1.2mm径の円筒状バルーンカテーテルと0.6mm径の卵管ファイバースコープを用いて治療する方法です。我々は1994年からまさにこの治療のパイオニアとして治療の開発と導入を開始しました。現在は健康保険の適用にもなっている、極めて効果の高い低侵襲治療法です。

ホルモン外来について

排卵と月経は、脳(視床下部・下垂体)と卵巣そして子宮といった複数の臓器間でのデリケートかつ絶妙なホルモンのやりとりで保たれていますが、そのバランスが乱れると、生理不順・無月経・無排卵となってしまいます。当外来は,このような月経異常の方とそれが原因で不妊になっている方の検査・治療を行う外来です。原則として、午前中の生殖初診外来を受診していただき、初診医の判断にて当外来に紹介される仕組みとなっています。また、受診の際には基礎体温表(最近2ヶ月以上)の持参が望ましいです。

不育症外来について

 不育症とは、妊娠しても流産を2回以上繰り返す、あるいは死産となってしまい、元気な赤ちゃんを得ることができない状態を指します。1回の自然流産は妊娠した人の約15%に起こり、ほとんどが胎児側に偶然に起こった異常によるものです。しかしこれが2回、3回と連続した場合には、ご夫婦のいずれかが流産を繰り返す何らかの原因を持っている可能性があります。
 当院不育症外来では、上記のようなご夫婦を対象とし、流産の原因となるさまざまな要因について精密検査を行い、その結果に応じて適切な治療(薬物療法、手術療法など)を行います。また、妊娠された時は、過去の流産・死産の経験から生じる不安に寄り添い、ご出産までをサポートします。

生殖外科について

生殖外科では、今後妊娠の可能性あるいは希望のある方を対象とした手術を行う部門です。対象疾患は、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫・卵管留水症腫・卵管周囲癒着・子宮内膜ポリープ・中隔子宮などの子宮奇形・子宮内腔癒着・卵管閉塞・腹腔内癒着等の良性疾患です。悪性疾患の方は、今後の妊娠の可能性や希望があっても婦人科を窓口としていただきます。受診の際は、土曜日初診担当の佐藤健二医師か月曜日初診担当の升田博隆医師の予約をおとり下さい。

連絡先

より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。

受診について

  • 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
  • ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。