信条により輸血を拒否される方に対する輸血に関する当院の方針について

2023年10月25日 慶應義塾大学病院臨床倫理委員会


当院は高度医療を提供する大学病院であり、治療の際に輸血が必要になる可能性があります。可能な限り無輸血での治療に努力いたしますが、「輸血以外に救命手段がない事態に至った場合には輸血する」という「相対的無輸血」を基本方針としております。

治療にあたって輸血が必要となる可能性が高いうえでなお無輸血を希望される患者さんに対しては、原則として転院をお勧めしております。また、輸血を行う際はできる限り事前にご説明しますが、救急搬送されてきた場合や予期せぬ病状急変など、緊急の際には事前に十分な説明なく輸血を行う場合があります。未成年者に対し輸血が救命に必要な場合には、親権者の同意が得られずとも輸血を行います。

医療行為における輸血の必要性は、患者さん一人一人により異なるため、輸血を行わない場合のリスクや代替療法等については、担当医とご相談ください。

ご理解・ご協力のほどお願い致します。