仕事と家庭の両立支援の取り組み
慶應義塾大学では、2009年に慶應義塾男女共同参画室を設置し、『一人ひとりが自分の生き方を選択できる社会へ、男女の性差だけではなく既存の枠組みにとらわれない、しなやかで多様な価値観を育む場』として、教職員のワークライフ・バランスへの取り組みを行ってきました。2018年4月には協生環境推進室に再編し、ワーク・ライフ・バランス、バリアフリー、ダイバーシティに関する事業を推進して、全塾的に取り組んでいます。
慶應義塾大学病院でも、育児中の教職員の座談会など、育児支援の取り組みを推進しています。
慶應義塾保育所: 詳細
産休・育休終了時に子どもを保育する者がいない場合で、かつ公立、私立の保育施設の入所が困難な場合、受入施設が決まるまでの間、お子様をお預かりすることができます。
慶應義塾育児支援プログラム(KIDS)
慶應義塾協生環境推進室では、研究・教育・診療に携わる教職員の仕事と子育てとの両立を強力に支援するため独自に育児支援プログラムを提供しています。
【代表的なもの】
◆ベビーシッター派遣事業割引券サポート:
・公益社団法人全国保育サービス協会が実施している「ベビーシッター派遣事業」(内閣府委託事業)を利用して、対象となる教職員にベビーシッターサービス利用時の割引券を発行
◆休日業務託児サポート:
・教職員の休日業務の際の託児サービス利用への補助
慶應義塾介護支援プログラム(KIND)
慶應義塾協生環境推進室では、研究・教育・診療に携わる教職員の仕事と介護との両立を強力に支援するために独自に介護支援プログラムを提供しています。
【代表的なもの】
◆介護講習会:
・仕事と介護の両立について講習会をオンラインにて開催
◆休日業務ショートステイサポート:
・教職員の休日業務の際の介護サービス利用への補助
病児・病後児保育補助
慶應義塾に勤務する教職員が、就業している日に子どもが急な病気で通常の保育サービスを受けることができず病児・病後児保育サービスを利用した場合、補助を受けることができます。
慶應義塾全体の取り組み: 慶應義塾協生環境推進室
慶應義塾全体の取り組みについては、慶應義塾協生環境推進室のページをご覧ください。
教職員向け子育て支援制度
慶應義塾教職員の方向けの子育て支援制度や手続き一覧は、こちらをご覧ください。
人事手続きシステム
慶應義塾教職員の方で、各種サービスや補助金の申請はこちらから手続きください。
座談会
子育て中の医師と考える 育児と仕事を両立するための支援~仕事を継続する上で支えになるもの~
育児中の医師5名と座談会を実施しました。
育児に夫婦がチームとして取り組むために、男女を問わず育児中の医師に対する周囲のちょっとした声掛けが大きいこと、臨床業務におけるチーム制導入の重要性、支援制度は利用しやすさが大切なこと、男性育児休業制度の積極活用など、非常に示唆に富むご意見をお伺いできました。
病院として、さらに支援制度の充実と課題解決に取り組んで参ります。
【バックナンバー】
2021年12月:若手医師との意見交換から考えるこれからの「医師の働き方」と「キャリア」
男女共同参画に関するアンケート(2023年)結果
2023 年 2 月 22 日(水)~3 月 7 日(火)に男女共同参画ワーキンググループ主催で、出産・育児にフォーカスしたアンケート調査を実施しました。
復職時期やワークライフバランスについて満足度が高い反面、課題も抽出されました。
今後さらなる制度改善やサポート体制構築に努めてまいります。
ご協力いただきました皆さまに御礼申し上げます。
1.概要
実施期間:2023 年 2 月 22 日(水)~3 月 7 日(火)
回答方法:google フォーム
対象者:慶應義塾を本務先とする基礎系医師および臨床系医師全員
回答数:334 名(対象医師数:2,664 名 回答率:12.5%)
2.サマリー
1.出産後の復職時期は多様で、65%が希望時期に復職したと回答されていた。
2.育児中のアンメットニーズとしては、病児保育および突発的な時間延長等に対応可能な保育制度の要望が強く、今後の課題として抽出された。
3.約 50%がワークライフバランスについて高い満足度を回答した。
4.現在は男性医師の育児参加は浸透していないが、今後の希望や意思表示はあり、男性が育児に参加しやすい制度も併せて検討する必要がある。
5.各部署の特性のため画一的な体制作りは困難だが、子育てと仕事の両立には上司の考え方、多様なニーズに合わせたメンタリング、育児支援制度、ワークシェアリングの円滑な運用が重要である。
6.慶應病院での育児支援に関連する制度の認知度は不十分で、周知に努める必要がある。