血管腫・血管奇形センター

概要

血管腫・血管奇形は、古くから血管腫と一括りに総称として考えられた疾患概念で、全身に発生するため、専門にする診療科はなく、様々な科に受診されることが多い疾患です。現在では、血管性腫瘍や血管奇形の臨床分類は国際的なISSVA(The International Society for the Study of Vascular Anomalies)分類が標準的に用いられるようになってきました。2018年に改訂された新ISSVA分類では、血管性病変の臨床所見、経過、組織学的所見などに基づいて、脈管異常(Vascular anomalies)は血管内皮細胞の増殖である血管性腫瘍(vascular tumors)と血管の構築異常である血管奇形(vascular malformation)の2群に大別しています。血管奇形は単純型、混合型、主幹型、関連症候群型に分類され、単純型はそれぞれの形態異常の主体となる脈管によって、毛細血管奇形 (CM: Capillary malformation)、静脈奇形 (VM: Venous malformation)、リンパ管奇形 (LM: Lymphatic malformation)、動静脈奇形(AVM: Arteriovenous malformation)に分類されます。さらに混合型の病変についてはそれらを複合した名称が与えられています。
当院では、2013年より血管腫・血管奇形専門外来を開設し、形成外科と放射線診断科により、外来・治療にあたって参りました。血管腫・血管奇形は全身に渡って生じる疾患であり、これまでも院内各科と連携を行ってまいりました。2022年より診療クラスターを立ち上げることで、さらに各科の密な連携、治療にあたることを目指しております。
血管腫・血管奇形センターでは乳児血管腫に対するβブロッカー(ヘマンジオル®)の治療、静脈奇形やリンパ管奇形の切除や硬化療法、動静脈奇形の切除や塞栓術、硬化療法を行っております。また近年ではリンパ管奇形を中心にmTOR阻害剤であるシロリムス®による内服治療も開始しております。

対象疾患は次のようになっております

  • クリッペルトレノネーウェーバー症候群
  • 動静脈奇形
  • リンパ管奇形
  • 毛細血管奇形
  • 乳児血管腫(いちご状血管腫)
  • リンパ管腫症
  • ゴーハム病
  • 静脈奇形

次のような症状を扱っております

血管腫・血管奇形による痛み、血管腫・血管奇形による赤あざ・青あざ、血管腫・血管奇形による整容面の変化

検査内容のご案内

  • MRI検査
  • 超音波検査
  • CT検査
  • 血液検査
  • 生検
  • 病理診断

主な実績

名称 件数 備考
手術件数 20 2021年
血管内治療件数 42 (動静脈奇形 6件、静脈奇形36件)2021年

医師紹介

氏名 写真 職位 専門領域 認定資格等
荒牧 典子 荒牧 典子 専任講師、センター長 形成外科
井上 政則 井上 政則 専任講師、副センター長 放射線診断科
小澤 宏之 小澤 宏之 教授
中山 ロバート 中山 ロバート 専任講師 整形外科
秋山 武紀 秋山 武紀 専任講師
松原 健太郎 松原 健太郎 専任講師 外科(一般・消化器)
加藤 源俊 加藤 源俊 助教
名越 慈人 名越 慈人 専任講師

外来診療表担当表