概要
皮膚科では、皮膚、爪、毛などに症状があるすべての疾患に対応できるような診療体制を整えております。皮膚科スタッフ一同が協力体制をとり、正確な診断と治療を通じて、先進的な医療を提供できるように努力しております。必要に応じて他科の医師にも相談するなど、連携し医療を提供します。
特色・方針・目標
私たちの診療科では、皮膚、口腔粘膜、毛髪、爪、外陰部など外から見える体の表面に何らかの症状を持つ疾患すべてを対象に診療を行っています。皮膚は内臓の鏡であったり、心の鏡であったり、様々な症状が現れます。皮膚を全身の一部として、トータルに診察することを心がけています。
なかなか診断のつかない疾患でお悩みの方、治療をしてみてもなかなか効果が見られずお悩みの方には、様々な経験を持つスタッフ陣が協力体制のもと診察を行い、カンファレンスで協議の上、できるだけ正しい診断、治療を提供できるように努力しております。
午前中の一般外来ではあらゆる疾患を対象としていますが、それぞれの疾患に対して適切な治療ができるように、疾患ごとに専門化された午後の特殊外来を数多く設けております。必要に応じて慶應義塾大学病院の他の専門領域と連携をとり、総合的に診療を行っています。症状の重い方、集中的な検査、治療が必要な方、手術後安静が必要な方などには、豊富なスタッフ陣による入院診療を行っています。
医学は、目覚ましいスピードで進歩しています。私たちは、皮膚科領域の新しい技術、知識を取り入れ診療を行うばかりでなく、世界に向けて発信できる知の創造を目指して、臨床及び基礎の研究活動を日夜行っています。
対象疾患は次のようになっております
- 血管肉腫(脈管肉腫)
- 薬疹
- 蕁麻疹
- 菌状息肉症
- 色素性母斑(ほくろ)
- 脱毛症
- 脂漏性角化症
- 肝斑(いわゆる「しみ」)
- 粉瘤
- 皮膚の腫瘍
- 皮膚T細胞性リンパ腫(cutaneous T cell lymphoma; CTCL)
- 水虫・たむし
- 水疱症
- 有棘細胞癌
- 日光黒子
- 日光角化症
- 接触皮膚炎
- 扁平母斑(いわゆる茶あざ)
- 悪性黒色腫の治療とセンチネルリンパ節生検
- 悪性黒色腫
- 性感染症(sexually transmitted diseases: STD)
- 後天性真皮メラノサイトーシス(後天性両側性太田母斑様色素斑)
- 帯状疱疹
- 太田母斑
- 基底細胞癌
- 先天性皮膚疾患
- 乾癬
- ボーエン病
- アトピー性皮膚炎
- にきび(=尋常性ざ瘡)
- しみとあざ
次のような症状を扱っております
・皮膚のかゆみ
・皮膚の痛み
・皮膚のしこり
・できもの
・腫れもの
・赤いぶつぶつ
・皮膚のしみやあざ
・爪の異常
・脱毛
検査内容のご案内
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皮膚超音波検査・・・皮下腫瘍の性状・深さ・大きさなどを評価します。
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リンパ節生検・・・リンパ節が腫れた原因を調べるため、組織を採取し、病理検査などを実施します。
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皮膚糸状菌検鏡・・・水虫などの病変部の皮膚の落屑を一部とって顕微鏡で調べる検査です。
- 悪性黒色腫に対するセンチネルリンパ節生検
主な実績
2023年度 皮膚科診療実績(2023年4月〜2024年3月)
名称 | 件数 | 備考 |
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初診患者数 | 1,646人 | |
再診患者数 | 42,720人 | |
全身麻酔手術件数 | 94件 | |
局所麻酔手術件数 | 428件 | |
脊髄麻酔手術件数 | 2件 | |
組織試験採取(皮膚生検) | 557件 | |
光線療法 | 3,465件 | |
レーザー治療 | 151件 |
ご挨拶
私たちの診療科では、皮膚、口腔粘膜、毛髪、爪、外陰部など外から見える体の表面に何らかの症状を持つ疾患すべてを対象に診療を行っています。皮膚は内臓の鏡であったり、心の鏡であったり、様々な症状が現れます。皮膚を全身の一部として、トータルに診察することを心がけています。なかなか診断のつかない疾患でお悩みの方、治療をしてみてもなかなか効果が見られずお悩みの方には、様々な経験を持つスタッフ陣が協力体制のもと診察を行い、できるだけ正しい診断、治療を提供しております。 症状の重い方、集中的な検査、治療が必要な方、手術後安静が必要な方などには、豊富なスタッフ陣による入院診療を行っています。 皆様に、より安心できる、より満足頂ける、高度で良質な医療を提供できるよう教室員一同努力しております。皆様のご来院をお待ちしております。

受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります