概要

消化器内科では食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などの消化管や、肝臓、胆道、膵臓に起きる消化器疾患を対象に一般・消化器外科、腫瘍センター、免疫センター等とともに消化管クラスターとして総合的に診断と治療を行っております。

特色・方針・目標

当科では臨床グループ(班)を上部消化管、下部消化管、腫瘍、肝臓、胆膵、内視鏡と大きく6つに分け、消化器内科全般の知識に加えて各領域の専門的知識を有するスタッフが外来、病棟診療に従事しています。一方、研究グループ(ユニット)は、腫瘍、再生、免疫、機能と4つに分け、臓器間を横断してダイナミックにアプローチできる体制を整えております。

対象疾患は次のようになっております

次のような症状を扱っております

お腹が痛い(腹痛)、お腹がむかむかする、胸焼けがする、食物がつかえる、食欲がない、すぐ満腹になってしまい、食事があまり食べられない、吐き気がする、吐く、胃がもたれる、血を吐いた、血便が出る、黒い便が出る、便秘が続く、下痢が続く、体重が減っている、体が黄色くなる、熱がある、体がだるい、尿が褐色である、便が白っぽい、お腹が膨れる

主な実績

名称 件数 備考
潰瘍性大腸炎外来患者 2554人 2023年度
クローン病外来患者数 779人 2023年度
ベーチェット病外来外来患者数 98人 2023年度
急性肝不全患者数 6人 2023年度
上部消化管内視鏡 11438件 2023年度
下部消化管内視鏡 6445件 2023年度
バルーン小腸内視鏡 319件 2023年度
カプセル内視鏡 51件 2023年度
内視鏡的胆菅膵菅逆行性造影(ERCP)関連処置 749件 2023年度
超音波内視鏡(EUS)検査 827件 2023年度
超音波内視鏡下生検(EUS-FNA) 101件 2023年度
食道ESD 166件 2023年度
胃ESD 193件 2023年度
十二指腸ESD 117件 2023年度
大腸ESD 191件 2023年度
肝癌マイクロ派焼灼療法 130件 2023年度
外来化学療法件数 4166件 2023年度
入院化学療法件数 703件 2023年度
経口抗がん剤処方 725件 2023年度
食道内圧検査 52件 2023年度
食道pHインピーダンスモニタリング 12件 2023年度

ご挨拶

消化器内科は食道、胃、小腸、大腸、そして肝臓、胆嚢、膵臓までの幅広い臓器を担当し、さらに各臓器において炎症性疾患、良悪性腫瘍、機能性疾患、ウイルス感染症など様々な疾患が存在し、内科の中でも患者さんの数が非常に多い領域です。当科では各領域の専門的知識を有するスタッフが外来、病棟診療に従事しています。近年、消化器領域における内科的診断・治療技術はめざましい進歩をとげています。しかし、一方で単一の診療科での対応には限界があり複数の診療科による迅速かつ適切な連携が生命予後を左右する疾患も多く存在します。我々は慶應医学の大きな特徴である診療科間の垣根の低さを遺憾なく発揮し、消化器内科、消化器外科、放射線科、腫瘍センター、内視鏡センター、免疫統括医療センターをはじめとする横断的"消化器クラスター"の中で、患者さんの目線で医療を提供できるよう全力をつくしていきたいと考えております。

連絡先

より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。

受診について

  • 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
  • ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります