概要
臨床感染症センター(感染症外来)では、主にヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の診療とカウンセリング、結核・非結核性抗酸菌症を主としながらあらゆる感染症の診療を行います。また火曜日に専門外来として予防接種外来も開設しております。
特色・方針・目標
当院は、東京都エイズ中核拠点病院のひとつに指定され、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー等がチームとなり診療にあたっています。障害者手帳取得や医療費の公費負担申請の支援もしています。呼吸器感染症については結核・非結核性抗酸菌症の診療を長谷川医師を中心にっています。入院が必要な際には各診療科と連携します。予防接種外来では各種ワクチンの接種・相談をしていますが、下記の点を留意して必ず予約をして受診をしていただいています。
次のような症状を扱っております
・HIV陽性と言われた
・発熱やリンパ節の腫れがありHIV感染症が疑われる
・長びく咳など呼吸器感染症が疑われる
主な実績
名称 | 件数 | 備考 |
---|---|---|
HIV感染症総数 | 553名件(延べ件数) | 2023年度実績 |
その他の感染症総数 | 1144件(延べ件数) | 2023年度実績 |
予防接種総数 | 120件(延べ件数) | 2023年度実績 |
感染症診療コンサルテーション(入院) | 1617件(患者のべ人数) | 2023年度実績 |
ご挨拶
感染制御部は、医師、看護師、薬剤師、臨床微生物検査技師の各専門職と事務職員により形成される職種横断的な部門で、慶應義塾大学病院における感染症診療と感染防止対策を担当しています。重症感染症の方や、病院感染対策上重要な微生物の動向を常に把握し、適切な対応により、患者の皆様が、安心して安全な医療を受けられるよう、毎日活動しております。また、感染制御部の外来部門である感染症外来では、呼吸器感染症、HIV感染症をはじめとする各種感染症の診断・治療、各種ワクチンの接種などの医療を実施し、感染症のコントロールを目指します。

渡航外来について
渡航外来(火曜日 午後13時30分〜15時30分)
・完全予約制・自費診療です。
・渡航前相談、スケジュール相談のみでも受診料がかかります。
・当外来では15歳以上の方に、予防接種を行うことが可能です。
・その他の予防接種(肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹の予防ワクチン)に関しても、ワクチン、渡航外来で接種が可能です。
・ワクチンによっては、必ずしも初診時には接種できない場合があります。
・海外渡航後の体調不良については、保険診療となります。
【対象ワクチン】
1. 麻しん風しん混合
2. 麻しん
3. 風しん
4. 水痘(帯状疱疹)
5. ムンプス(おたふくかぜ)
6. 4種混合
7. 日本脳炎
8. A型肝炎
9. B型肝炎
10. 破傷風
11. 不活化ポリオ
12. 髄膜炎菌
13. ヒブ(Haemophilus influenza type b)
14. 肺炎球菌
15. 狂犬病
受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります