概要
聴覚障害(難聴)による症状は、「聞き取れない」「電話ができない」などの生活・仕事への支障があるのにとどまらず、「気持ちが落ち込む」「疲れやすい」などの精神面への影響も大きく出ます。特に、高齢者における難聴は「認知機能低下」「うつ不安」につながることから、現在社会的な注目が高まっています。また、小児期の難聴は言語・精神発達に大きな影響があることがわかっています。
そこで当院では、聴覚の専門医である耳鼻咽喉科・頭頸部外科を中心に、多くの科が協同して聴覚障害への科横断的な多面的診療を行うため、聴覚センターを新たに開設しました。

特色・方針・目標
多くの診療科が参画する聴覚センターは国内初であり、国内最高レベルの全人的な治療を行うことを目指しています。言語聴覚士、臨床検査技師、公認心理士とも連携して診療に当たります。
先進的な聴覚評価に基づき、聴力改善手術から補聴器、人工内耳など、患者さんに最適な治療が何かを判断し、治療を行います。「聞こえ」に困った方が訪れる「国内最高の砦」であり続けるセンターを目指します。
対象疾患は次のようになっております
- 中耳炎(急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎)
-
耳硬化症
- 側頭骨腫瘍(外耳道癌、中耳癌、耳介癌、グロムス腫瘍、顔面神経鞘腫、錐体部真珠腫、コレステリン肉芽腫)
- 外耳道腫瘍
-
聴神経腫瘍
- 小脳橋角部腫瘍
-
外耳炎
-
中耳奇形
-
耳小骨奇形
-
耳小骨骨折
-
耳管開放症
-
耳管狭窄症
-
突発性難聴
-
低温障害型感音難聴
-
騒音性難聴
-
機能性難聴
-
遺伝性難聴
-
特発性難聴
-
先天性難聴
-
加齢性難聴
-
薬剤性難聴
-
ムンプス難聴
-
外リンパ瘻
-
メニエール病
-
若年発症型感音難聴
-
症候群性難聴
検査内容のご案内
-
純音聴力権者
-
語音聴力検査
-
耳音響放射(OAE)
-
聴性脳幹反応(ABR)
-
聴性定常反応検査(ASSR)
-
蝸伝図
-
ACT検査
-
事象関連電位(p300、MMN)
-
ティンパノグラム
-
耳管機能検査
-
耳小骨反射検査
-
自動ABR
受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります