概要
緩和ケアとは、病気の治療の全経過を通して認められる身体や心のさまざまな苦痛を和らげ、患者の皆様やご家族にとって可能な限り良好な生活の質(Quality of Life)を実現させるための医療です。
日本ではまだ誤解されることもありますが、「緩和ケア」=「終末期医療」ではなく、病状のどの時期においても行われる医療であり、私達緩和ケアセンターは、患者の皆様お一人お一人が症状をコントロールしながら、ご自分の生活に合わせた治療を選択し、ご自身らしく生きるためのお手伝いをしています。
緩和ケアセンターのメンバーは身体症状担当医師、精神症状担当医師、専門看護師が中心となり、リハビリテーション科、放射線科、内科・外科の医師や薬剤師、管理栄養士などと協力して診療にあたっています。
特色・方針・目標
緩和ケアセンターでは、病気や治療に伴う痛み・しびれ・息苦しさなどのからだの症状や、不眠、不安、抑うつなどの精神症状に対する診察を行っています。
また在宅療養支援、公的サービス、緩和ケア病棟、ホスピスの紹介についても専門部署と連携してサポートいたします。
投薬治療やカウンセリングを通して、ご病気のあらゆる段階において、病気とうまくつきあい、ご自身らしく過ごすためのお手伝いをします。
主にがん患者さんを対象としていますが、一部重症慢性疾患への対応も開始しております。
受診については、主治医にご相談ください。
なお当院に緩和ケア病棟はございませんので緩和ケアの入院はお受けすることができません。当院にがんの加療で入院中の患者さんに対しては、ご希望があれば緩和ケアチームが同様の診察、サポートを主治医と協力して行っています。
主な実績
名称 | 件数 | 備考 |
---|---|---|
緩和ケアチーム依頼数 | 437件 | 2023年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 434件 | 2022年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 422件 | 2021年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 448件 | 2020年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 482件 | 2019年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 447件 | 2018年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 486件 | 2017年度 |
緩和ケアチーム依頼数 | 481件 | 2016年度 |
外来初診件数(新規) | 60件 | 2023年度 |
外来初診件数(新規) | 69件 | 2022年度 |
外来初診件数(新規) | 79件 | 2021年度 |
外来初診件数(新規) | 62件 | 2020年度 |
外来初診件数(新規) | 93件 | 2019年度 |
外来初診件数(新規) | 84件 | 2018年度 |
外来初診件数(新規) | 85件 | 2017年度 |
外来初診件数(新規) | 84件 | 2016年度 |
ご挨拶
緩和ケアセンターでは、患者さんやご家族が、病気を抱えつつもその方らしく過ごすことができるようにサポートすることを目的として診療を行っております。治療を進める上で、体や心の状態をできるだけよい状態に保つことはとても大切です。QOL(Quality of Life:生活の質)を維持するために、痛みや息苦しさなどの症状緩和、不安や不眠、うつ状態への対応、地域かかりつけ医との連携や療養支援の相談などを、緩和医療専門医、認定看護師、緩和薬物療法認定薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーがチームとなって対応しております。緩和ケア外来はがん患者さんが対象となりますが、入院ではがん以外の疾患にも対応しております。なお、当院には緩和ケア病棟はございませんので、ご了承ください。
受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります