ご案内
放射性同位元素(Radioisotope:RI)や放射線による事故の防止および安全文化の熟成のため、第三者の立場から、放射線業務従事者等に対する安全教育や各種法令の遵守状況の確認,個人ならびにRI施設等の放射線防護上の安全確認や環境の放射線防護等を行い、公共の安全を確保することを目標としています。
慶應義塾大学病院では、放射線安全管理室が独立的存在で病院全域の放射線安全に取り組み、また院内だけでなく、当院周辺の公共の安全性の確保に取り組んでいます。
特色・方針・目標
現在、RIおよび放射線は、医療分野および工業分野,エネルギー分野等、広範な分野で活用されており、人類の技術の発展には欠かせないものとなっています。しかし、その取扱を誤ると危険なものとなり、放射線業務従事者本人の被ばくによる影響はもとより、環境汚染および一般公衆への影響等の問題も発生します。従事者は時として、防護・安全をおろそかにすることが懸念されます。これを防止するには、利用に直接携わる従事者本人による安全取扱の実行が不可欠ですが、第三者による放射線管理も必要となってきます。放射線安全管理室は、従事者とお互いに積極的な協力関係を結び、共に放射線安全管理の重要性を理解し、安全文化を構築していきます。
ご挨拶
放射線は現代の医療・医学に欠かせない物理現象です。慶應義塾大学医学部・病院では、放射線は診断、治療などの医療分野だけでなく、分子生物学や医化学などの基礎研究分野でも大いに利用されています。放射線安全管理室は、この放射線を利用する場合の法令遵守を目的に、医療関係者や研究者、そして学生(これら放射線を利用する者を“放射線業務従事者”と言います)が、基礎的な放射線知識だけでなく、臨床の場での安全取扱について学修できるように教育・訓練を実施しています。また、放射線業務従事者の被ばく管理を目的として、個人被ばく線量測定、特殊健康診断、作業環境測定なども行なっています。これらの遂行により、放射線業務従事者の安全だけでなく、公衆の安全確保、あるいは環境保護にも貢献し得ます。放射線安全管理室には放射線の専門家が揃っています。放射線に関する疑問や意見があればいつでもご連絡下さい。回答させて頂きます。

受診について
- 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
- ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります