産科

概要

産婦人科は、月経発来から妊娠・出産そして老年期の諸疾患にいたるまで、「女性のライフサイクル」におけるあらゆるイベントにかかわり、その健康に奉仕する診療科です。当院では、妊娠・出産や不妊症など妊娠に関連した診療を主に「産科」で、婦人科腫瘍や更年期医学などを主に「婦人科」で扱っています。
診療につきましては、産婦人科学教室のホームページもご覧下さい。
出産をお考えの方
妊娠をお考えの方

目次

特色・方針・目標


私たち産科では、妊娠してから分娩に至るまでの方はもとより、妊娠をこれからお考えになる方まで対象として診療しております。つまり、月経異常、不妊症、着床前診断、不育症、出生前診断、分娩、そして妊娠を考えている方に対する子宮内膜症や子宮筋腫等の治療まで、幅広い分野をカバーしております。各分野の専門医が「妊娠」というキーワードを元に産科を構成しているのが特徴です。

対象疾患は次のようになっております

次のような症状を扱っております

検査内容のご案内

主な実績


生殖分野では人工授精(約356件/年)、体外受精(471件/年)・胚移植(492件/年)、内視鏡手術・子宮鏡手術(33件/年)を中心に不妊症診療を行っております。周産期分野では、ハイリスク妊娠の分娩管理とともに、合併症や危険因子を有しない、いわゆるローリスク妊娠の患者さんの分娩にも対応しています。(総分娩数831件/年)無痛分娩にも力を入れており、年間211件の無痛分娩を取り扱った居ます。また、NIPTや羊水検査、超音波検査による出生前診断にも積極的に取り組んでおります。
*上記統計はすべて2023年
詳しくは、産婦人科学教室のホームページをご覧下さい。
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/greeting/statistics.php

ご挨拶

皆さんこんにちは。2014年6月より産科診療部長を務めております田中守です。慶應義塾大学病院産科では、お子さんを無事妊娠して、出産し、育てていくことをサポートしていくために、数多くの先進的な医療にも取り組み、皆様方から高い評価を得て参りました。お子さんが欲しいというカップルの方、お母様やおなかの中のお子様が何らかのご病気をお持ちの方に対して、それぞれのご家族に寄り添った形で最新の医療技術、知識に基づいた最良の治療が選択出来るように、医師、看護師、助産師、パラメディカルスタッフ一同、国際的にも高い水準の医療を提供してゆきたいと思っております。特に周産期医学の分野では、 “Fetus as a Patient”として、胎児中心の新しい診断、治療を進めて行きたいと考えています。何かお困りの際には気軽に御相談下さい。

医師紹介

氏名 写真 職位 専門領域 認定資格等
田中 守 田中 守 産科教授・診療科部長
リプロダクションセンター 副センター長
周産期・臨床遺伝学・生殖医学・生殖内分泌・発生生物学 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本超音波医学会認定 超音波専門医/指導医
日本周産期・新生児学会 暫定指導医
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医
東京都医師会母体保護法指定医師
内田 浩 内田 浩 専任講師
外来医長
生殖医学・生殖内分泌 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
山田 満稔 山田 満稔 専任講師 生殖医学・がん生殖・臨床遺伝学
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本産科婦人科学会認定産婦人科指導医
日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医
日本生殖医学会生殖医療専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
日本女性医学会ヘルスケア専門医
母体保護法指定医
内田 明花 内田 明花 専任講師 生殖医療
産科
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・
日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医
大橋 夕樹 大橋 夕樹 専任講師 麻酔全般・産科麻酔 麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 認定指導医
日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医
池ノ上 学 池ノ上 学 講師
病棟医長
周産期 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本胎児心臓病学会胎児心エコー認証医
日本産科婦人科遺伝診療学会認定(周産期)
日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
日本超音波医学会認定 超音波専門医
東京都母体保護法指定医師
日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)ベーシックコース・インストラクター
春日 義史 春日 義史 講師
外来医長
周産期 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本超音波医学会認定 超音波専門医
日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児)
東京都医師会母体保護法指定医師
上條 慎太郎 上條 慎太郎 助教 生殖医学・がん生殖 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本メディカルAI学会公認資格
佐々木 拓幸 助教 生殖医学・生殖外科・周産期
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本産科婦人科学会認定産婦人科指導医
日本生殖医学会生殖医療専門医
日本女性医学会ヘルスケア専門医
日本産科婦人科遺伝診療学会認定(周産期)
日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
大谷 利光 大谷 利光 助教 周産期 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児)
日本産科婦人科遺伝診療学会認定医(周産期)
日本超音波医学会認定 超音波専門医
東京都医師会母体保護法指定医師
祝井 麻希 祝井 麻希 助教 生殖医学・がん生殖 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
内田 志穂 内田 志穂 助教 生殖医療

外来診療表担当表

受診の流れ

「妊娠していらっしゃる方」は周産期初診を、「これから妊娠をお考えの方」は生殖初診を窓口に拝見いたします。初診後は、症状や病状に応じて適切な外来をご案内いたします。

当院では予約制を導入しております。
外来予約窓口:03-3353-1257
*電話受付時間:(診察日の)午前8時30分~午後4時
こちらまでお電話いただき、初診予約をしてください。
(初診予約についてはこちらもご参照ください)

各診療内容についての詳しい情報は産婦人科学教室のホームページでもご覧いただけます。

産科初診無痛分娩正常分娩妊婦健診胎児外来生殖外科月経内分泌遺伝相談がん・生殖不育症生殖初診不妊症

*画像をクリックすると各部門のHPが開きます

当院の分娩について

 当施設は地域周産期母子医療センターに認定されており、合併症を持つ妊婦さんや先天性の構造異常を持つお子さんに対して、各専門分野のエキスパートによる周産期管理を行っています。
 それとともに、合併症のない通常の妊婦さんの出産も積極的に受け入れています。分娩制限もしておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
 2018年に病院棟も新しくなり、設備・アメニティともに充実いたしました。設備も人財も、全ての妊婦さんに安心してご出産いただける環境を整えております。産科病棟専用のお食事など様々なオプションを用意し、皆様にご満足いただける分娩環境を目指しております。
 分娩費用につきましてはこちらのファイルをご参照ください。
 当院では無痛分娩・和痛分娩という痛みを和らげる分娩にも力を入れており、専従の麻酔科医による産科麻酔を行っております。ご希望の方は妊婦健診などの来院時に主治医や助産師にお伝えください。

オンライン妊婦健診について

当院通院中の妊婦さまの外来通院での感染リスクを減らす目的で、血液検査、超音波断層検査の必要な時期や予定日近くの妊娠後期以外の健診を原則として、遠隔診療に移行します。遠隔健診に際しては、「産科オンライン健診 問診票」をご準備の上、血圧・体重・むくみ・自覚症状、そして妊娠28週以降は胎動チェックシートの部分を記載の上、予約された時間にこちらからの連絡をお待ち下さい。

実際の診療にはMeDaCaアプリでのビデオ通話を使用予定ですが、ビデオ通話が使用可能(6月中予定)となるまでは音声電話を使用して行う予定です。受診状況で多少お待たせする可能性がありますが、当方から事前の予約時間にご連絡して遠隔診療をいたします。あらかじめ複数の連絡法をお知らせいただき、予約時間には当方からの連絡を受けられる体制でお待ちください。また都合上、非通知設定でのお電話となることがありますのでご了承下さい。

また、助産師との面談で使用する問診票も下記からダウンロードできますので、こちらから指示があった際にはご準備ください。

産科オンライン健診 問診票
助産師面談(妊娠期・メンタルヘルススクリーニングシート)
助産師面談(産褥2週間・エジンバラ産後うつ病質問票)
助産師面談(産褥2週間・赤ちゃんへの気持ち質問票)

助産師外来・メンタルヘルスケアについて

当院では、妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル(日本産婦人医会)に基づき、全ての妊産婦さんへ、メンタルヘルススクリーニングを行っております。またスクリーニングでハイリスクと判断された場合には、妊娠中期もしくは後期に、助産師外来(ヘルスケア)を受診して頂きます。
助産師と面談し、妊娠中や出産後の精神面の不調やご心配なことなどを伺い、安心して出産や育児ができるよう一緒に考えていきます。
助産師外来より、ご希望に応じて周産期のメンタルヘルスを専門としている医師をご紹介し、受診できるように支援させて頂きます。

妊娠初期メンタルヘルス スクリーニングについて
  • 対象
    当院通院中のすべての妊婦さん
  • 週数
    妊娠初期(20週くらいまで)に1回
  • 予約枠
    妊娠期スクリーニング 火・水・金・土曜日(外来診療日)
  • 所要時間
    30分
  • 方法
    MeDaCaアプリを使用した遠隔での助産師面談
  • 費用
    スクリーニング(面談料含む) 2000円 1回のみ
  • *予約は、産科外来(3E)受付で行っております

助産師外来(ヘルスケア)について
  • 週数
    妊娠中期から後期
  • 予約枠
    助産師外来(ヘルスケア) 月・木曜日
  • 所要時間
    30分
  • 方法
    MeDaCaアプリを使用した遠隔での助産師面談
  • 費用
    スクリーニング(面談料含む) 3000円
  • *予約は、産科外来(3E)受付で行っております

助産師外来 産後2週間健診について
  • 時期
    概ね産後2週間頃
  • 予約枠
    助産師外来(産後2週) 月・木曜日
  • 所要時間
    30分
  • 方法
    MeDaCaアプリを使用した遠隔での助産師面談
  • 費用
    スクリーニング(面談料含む) 5000円 助成券がある方はお伝えください
  • *予約を含めて、入院中にご案内させて頂きます


助産師との面談で使用する問診票は下記からダウンロードできますので、こちらから指示があった際にはご準備ください。
助産師面談(妊娠期・メンタルヘルススクリーニングシート)
助産師面談(産褥2週間・エジンバラ産後うつ病質問票)
助産師面談(産褥2週間・赤ちゃんへの気持ち質問票)

胎児外来について

当院では「胎児外来」を設置し、 “Fetus as a Patient”の概念のもと、経験豊富な超音波専門医および周産期専門医を中心に精度の高い胎児診療を行っております。特に、超音波検査でお子さんに先天性疾患が疑われる場合には、各疾患の専門医が出産前に治療概要などをご説明し、安心して出産に臨んでいただけるように努めております。

羊水検査・絨毛検査

わが国におけるパイオニアとして、確定診断を行う出生前診断として実施しています。なるべく安全・確実な検査を心がけています。診断後にも染色体のG-バンド法で代表される染色体分析の他, 蛍光色素標識のDNAプローブを用いるFISH法による迅速診断・マイクロアレイ法を用いる詳細な分析・病気の遺伝子保因者に対する遺伝子検査など, あらゆる疾患に対応しています。
https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000379.html

出生前診断は遺伝学的検査を伴うため、検査前から結果の理解にいたるまで専門的な遺伝カウンセリングが必要です(日本医学会遺伝学的検査ガイドライン)。また、検査結果につきましては現在妊娠管理をされている医療機関と連携して対応して行くことが必要です。
従いまして当院では分娩などの対応が可能な医療機関からのご紹介のもとに出生前診断をお引き受けしております。結果はご本人に直接ご説明した上で妊娠を管理されている医療機関へお戻しいたします。その後の妊娠管理につきましても紹介元でご対応いただいております。

母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(NIPT)について

慶應義塾大学病院は日本医学会の出生前検査認証制度等運営委員会のNIPT施設認証で基幹施設として認定・登録されており、本検査を実施しています。

NIPTはどんな検査ですか?
母体の血液中にごく僅かに循環している胎児のDNA断片を母体由来のDNA 断片とともに解析してダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーの3種類について調べる検査です。

NIPTの費用はいくらでしょうか?

  • 検査費用は96,200円(税別)になります(別途、初診料+遺伝カウンセリング料)
  • NIPT陽性時の羊水染色体分析の費用は無料です(別途、羊水検査手技料、再診料)

    どのくらいで結果が出ますか?
  • 結果説明は2週間後になります。

    NIPTはどういう人が受けられるのでしょうか?
    NIPTは対象となる疾患の発生頻度が高くなる状態にある妊婦さんに選択肢として考えていただく検査と考えられています。しかしこれらに該当する妊婦さんが必ずしも本検査を受ける必要があるわけではありません。また、NIPTの対象としている疾患の発生頻度が高くない妊婦さんでも、妊娠中は多くの不安があります。不安がある場合にはまず遺伝カウンセリングを受けて、NIPTを受検するかを決めていただくことが大切です。

    検査をご希望される場合には以下のファイルおよび産婦人科額教室ホームページをご参照ください。
    (1)ご説明資料 2022年6月20日改訂
    (2)診療情報提供書(紹介状) 2022年7月1日改訂
    母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(NIPT)について(産婦人科額教室ホームページ)

  • 不妊症外来について(不妊治療)

     当院では不妊症の治療として、タイミング療法・人工授精・体外受精(顕微授精含む)などを行っています。また子宮筋腫や卵巣嚢腫などの婦人科合併症がある方には、手術などを含む治療の時期なども含めて検討いたします。さらに他科の合併症がある方も、各科との連携のもと不妊治療を行っていきます。

     令和4年4月からは不妊治療が保険適用されることとなりました。タイミング法や人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」について健康保険を使用していただき、より少ない自己負担で治療を受けることが可能です。

     初診時に丁寧なご説明をした上で、検査・治療の方針を一緒にご相談させていただきます。当院がはじめての受診の場合には治療前に一般不妊検査を受けて頂きます。他院で行った検査や治療の記録があれば事前にお示し頂ければ参考に致します。検査結果に基づいて、適切な治療をご提案し、治療のスケジュールを組み立てます。
     生殖外来は毎日3診が稼働しており、変化の激しい生殖医療におけるエビデンスに基づいた治療を迅速・丁寧に行って参ります。ご希望の方は不妊症認定看護師や遺伝カウンセラーとの面談も可能です。

    治療内容や費用についての詳細はこちらのページをご覧ください。

    *当院は日本産科婦人科学会のART登録施設の1つであり、体外受精・胚移植を含む生殖補助医療を受けられた場合、同学会への登録事業を行っております。

    不育症外来について

     不育症とは、妊娠しても流産を2回以上繰り返す、あるいは死産となってしまい、元気な赤ちゃんを得ることができない状態を指します。1回の自然流産は妊娠した人の約15%に起こり、ほとんどが胎児側に偶然に起こった異常によるものです。しかしこれが2回、3回と連続した場合には、ご夫婦のいずれかが流産を繰り返す何らかの原因を持っている可能性があります。
     当院不育症外来では、上記のようなご夫婦を対象とし、流産の原因となるさまざまな要因について精密検査を行い、その結果に応じて適切な治療(薬物療法、手術療法など)を行います。また、妊娠された時は、過去の流産・死産の経験から生じる不安に寄り添い、ご出産までをサポートします。

    着床前遺伝学的検査(PGT)について

    着床前診断は従来PGD(Preimplantation genetic diagnosis)と呼ばれておりましたが、近年、用語が着床前遺伝学的検査(PGT; preimplantation genetic testing)に変更されました。当院では、PGT-A, PGT-SRを施行しています。

    着床前胚染色体異数性検査(以下、PGT-A)は、体外受精によって得られた胚(受精卵)について、子宮内に移植する前に染色体の本数の過不足(染色体異数性)を調べる検査です。染色体の本数に過不足がない胚を選択して子宮内に戻すことによって、①妊娠率の向上と、 ②流産率の低下を期待します。

    慶應義塾大学病院は、遺伝カウンセリング・体外受精・遺伝子診断を全て自施設内で行っており、 高度な専門知識・豊富な経験に基づく遺伝カウンセリングと最先端の技術を提供するように努めています。

    PGT-Aの詳しい内容についてはこちらもご参照ください。
    PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)

    月経内分泌外来について

     排卵と月経は、脳(視床下部・下垂体)と卵巣そして子宮といった複数の臓器間でのデリケートかつ絶妙なホルモンのやりとりで保たれていますが、そのバランスが乱れると、生理不順・無月経・無排卵となってしまいます。
     当外来は,このような月経異常の方とそれが原因で不妊になっている方の検査・治療を行う外来です。原則として、午前中の生殖初診外来を受診していただき、初診医の判断にて当外来に紹介される仕組みとなっています。また、受診の際には基礎体温表(最近2ヶ月以上)の持参が望ましいです。

    生殖外科について

     生殖外科は、今後妊娠の可能性あるいは希望のある方を対象とした良性疾患を扱う部門です。外科と称しておりますが手術のみを扱うわけではなく、薬物療法やホルモン療法なども併用して行います。
     対象疾患は、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫・卵管留水症腫・卵管周囲癒着・子宮内膜ポリープ・中隔子宮などの子宮奇形・子宮内腔癒着・卵管閉塞・腹腔内癒着等の良性疾患です。
     悪性疾患の方やその他医師が必要とした場合には婦人科を窓口として担当医の予約をお取り致します。

    がん・生殖医療について

    |がん・自己免疫疾患治療と妊よう性
    生殖能力を有する年齢にあるがんや自己免疫疾患の患者さんは、化学療法や性腺(卵巣・精巣)に対する放射線暴露により、治療後に性腺機能が著しく低下あるいは消失し、その結果、不妊となりうることが知られています(妊よう性の低下・消失)。

    |妊よう性温存療法
    当院のがん・生殖医療では、病気に対する治療の前に、ご本人の意思に基づき、男性の場合は精子、女性の場合は卵子または受精卵を凍結・保存することで、妊よう性の温存をはかっています。

    |がん・生殖外来について
    現在治療をうけていらっしゃる医療機関の担当医師(主治医)からの紹介制としております。受診を希望される場合は、当院指定の診療情報提供書および医療機関指定の紹介状とあわせて、以下のファイルをがん治療の担当医師に記載して頂き、ご持参の上受診して頂くようお願いします。

    がん生殖外来へご依頼の際の診療情報提供書

    連絡先

    より詳しい情報は当部門の専用webサイトをご覧ください。

    受診について

    • 当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。
    • ご予約方法は一般の患者さんと医療関係の方で異なります。