先進医療とは
先進医療とは、現在一般の保険診療で認められている医療の水準を超えた先進技術として承認された医療行為のことです。
慶應義塾大学病院で現在取り扱っている先進医療は以下の通りです。
先進医療A
先進医療Aとは
- 未承認等の医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の使用又は医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の適応外使用を伴わない医療技術(後述先進医療B内、2に掲げるものを除く。)
- 以下のような医療技術であって、その実施による人体への影響が極めて小さいもの
- (1)未承認等の体外診断用医薬品の使用又は体外診断用医薬品の適応外使用を伴う医療技術
- (2)未承認等の検査薬の使用又は検査薬の適応外使用を伴う医療技術
- (3)未承認等の医療機器の使用又は医療機器の適応外使用を伴う医療技術であって、検査を目的とするもの
令和3年11月30日最終改正 医政発0304第2号、薬生発0304第2号、保発0304第16号より引用
| 先進医療技術 | 実施診療科 | 承認年月日 |
|---|---|---|
| 子宮内膜擦過術 | 産婦人科 | 2022年9月1日 |
| 子宮内膜刺激術 | 産婦人科 | 2022年9月1日 |
| 子宮内膜受容能検査1 | 産婦人科 | 2022年9月1日 |
| 子宮内細菌叢検査1 | 産婦人科 | 2022年9月1日 |
| 内視鏡的胃局所切除術 | 腫瘍センター | 2022年11月1日 |
| 血中循環腫瘍DNAを用いた微小残存病変量の測定 | 一般・消化器外科 | 2024年3月1日 |
| 膜構造を用いた生理学的精子選択術 | 産婦人科 | 2024年8月1日 |
| 内視鏡的憩室隔壁切開術 | 腫瘍センター | 2024年8月1日 | 子宮内細菌叢検査2 | 産婦人科 | 2025年9月1日 |
先進医療B
先進医療Bとは
- 未承認等の医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の使用又は医薬品、医療機器若しくは再生医療等製品の適応外使用を伴う医療技術(前述先進医療A内、2に掲げるものを除く。)
- 医療技術の安全性、有効性等に鑑み、その実施に係り、実施環境、技術の効果等について特に重点的な観察・評価を要するものと判断されるもの
令和3年11月30日最終改正 医政発0304第2号、薬生発0304第2号、保発0304第16号より引用
| 先進医療技術 | 実施診療科 | 承認年月日 |
|---|---|---|
| 腹腔鏡下センチネルリンパ節生検 早期胃がん |
一般・消化器外科 | 2014年1月1日 |
| 生体肝移植術/切除が不可能な転移性肝がん(大腸がんから移転したものであって、大腸切除後の患者に係わるものに限る。) | 一般・消化器外科 | 2024年1月1日 |
| 自家濃縮骨髄液局所注入療法 | 整形外科 | 2024年12月1日 |
| テモゾロミド用量強化療法 膠芽腫(初発時の初期治療後に再発又は増悪したものに限る。) |
脳神経外科 | 2017年1月1日 |
| 反復経頭蓋磁気刺激療法 薬物療法に反応しない双極性障害の抑うつエピソード | 精神・神経科 | 2019年5月1日 |
| イマチニブ経口投与及びペムブロリズマブ静脈内投与の併用療法 | 皮膚科 | 2020年2月1日 |
| 抗腫瘍自己リンパ球移入療法(子宮頸癌を対象とした腫瘍浸潤リンパ球輸注療法(TIL療法)) 子宮頸癌(切除が不能と判断されたもの又は術後に再発したものであって、プラチナ製剤に抵抗性を有するものに限る。) | 産婦人科 | 2021年1月1日 |
| ネシツムマブ静脈内投与療法 切除が不可能なEGFR遺伝子増幅陽性固形がん(食道がん、胃がん、小腸がん、尿路上皮がん又は乳がんに限る。) |
腫瘍センター | 2022年9月1日 |
| 生体肝移植術 切除が不可能な肝門部胆管がん | 一般・消化器外科 | 2023年4月1日 |