診療看護師(NP)による診療・看護に関するご説明とお願い
慶應義塾大学病院長
現在、大学病院等では、医療の質向上とチーム医療の推進のため、高度な専門知識と技術を有する「診療看護師(NP)」の導入が進んでいます。当院においても、2026年4月より、心臓血管外科、循環器内科、救急科にて、活動を開始しております。
つきましては、診療看護師の役割や業務範囲について、以下の通りご説明いたします。
1. 診療看護師(NP)とは
日本NP教育大学院協議会が認める修士課程を修了し、認定試験に合格した看護師です。
患者のQOL向上のために医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を実践します。院内では「NP」と表記、「エヌピー」と呼称しております。
*右胸と背中に「診療看護師(NP)」と記載したユニフォームを着用しております
2. 主な役割と業務内容
診療看護師(NP)は医師の指示のもと、医師や看護師、多職種と密に連携しながら以下の業務を行います。
・ 診療の補助:厚生労働省が定める「特定行為」を含む医療的処置や検査の実施
・ 診療の調整:チーム医療のキーパーソンとして多職種間の調整役
・ 状態のアセスメント:診察や検査結果の評価に基づき、治療方針の提案や病状の変化への早期対応
・ 説明と教育:病状やお薬に関する補足説明、退院に向けた支援
3. 安全管理体制
・ 診療看護師(NP)が行う行為は、事前に作成された指示書や、医師との連携体制に従って実施されます
・ 侵襲を伴う診療行為などについては、各診療科が任命した医師の管理のもとで行われます
4. 包括的同意について
当院では、診療看護師(NP)がチームの一員として診療に関与することについて、原則として包括的な同意をいただいております。これにより、患者さんの状態変化に対して、医師の指示を待つ時間を短縮し、より迅速かつ安全な診療および看護の提供を目指します。
本内容について、ご不明な点やご質問がある場合、または診療看護師(NP)による診療補助を希望されない場合は、遠慮なく主治医または看護師へお申し出ください。お申し出がない場合は、本内容にご同意いただいたものとして対応させていただきます。